2013年7月11日木曜日

人と接するということ

『ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア』波戸岡景太 講談社現代新書
『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』東浩紀 講談社現代新書

どっち読んでも書いているのは、今時の子たちのコミュニケーションってのは、点と点、趣味と趣味になっているってこと。
要は、気が合うやつ。

むかしってさ、おれは当然知らんけども、国家とかそういう大きいイデオロギーがあって、そのイデオロギーはひとつのメルクマールだったんだと思うんだ。
そのなかで、いろんな、それこそ気が合わないやつとも絡みながら何かをやろうとしていた時代があったんじゃないかなって。
それがおれの知らないおれが勝手に妄想するむかし。

でもさ、今おれがさ、新しく出会った人とコミュニケーションをとろうと思うと、趣味以外話すことないのね。
近頃さーとかいう距離感でもないし、毎日日常を共有する人でもないし。
そういう意味で点と点でしか人と人とが存在し得ない。
これね、ラノベの中の・・・で『変態王子と笑わない猫。』がそういうこと言ってると指摘していた話だし、動物化する・・・でもオタクのコミュニケーションの大部分が情報交換であると指摘している話からも、リアリティあることだと思うんだよね、点と点のコミュニケーション。
オタクの趣味なんてほんとに「自分がいかに楽しめるか」という自分自身に強烈にベクトルがむいてるし、それを人と共感する、情報交換する、そういうコミュニケーションになるのはもう必然っていうかさ。

んなわけで、コミュニケーションというものが最近わかりません。
細野晴臣も言ってたけど、人は本質的に孤独。
土曜日の夜に一人で暇してて、あー、おれ、孤独だなって思うアレ。
なんかもーどうでもよくなっちゃうよね、コミュニケーション。

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